一方 僕の方はというと

しんがやり易いように

操船しながら

ビデオカメラ回しながら

デジカメ撮りながら

励ましながら

実は

けっこう忙しい(笑)。

 

20分経っても

ヤツの引きは衰えない。

それどころか

今度は海底深く潜り込み

まったく浮上してくる様子が無い。

「もう、できん!」

「ライン切るしかない↓」

弱音を吐くしんに

「どうするで? 逃がすがかよ !?」

と問い詰めると

「やる!でも、ちょっと代わって!」

と答えたので

迷ったが少しHELPしてあげる事にした。

そういえばファイトの仕方なんて

教えた事がない。

「こうやって やるがで!」

とリフティングしてみせたが

思わず

「これ、めちゃめちゃ重いね!」

と言葉が出た。

通常のドラグテンションでファイトしている

6歳のしんは

それはきつかっただろう。