そう、僕が引き寄せて

しんが打つ。

ティージング&ガニング

取材等で良く使うテクニックだ。

 

とにかく ヤツは

イコッテいた!

クッキリと縦ジマをきって

まるで往年の

やる気マンマンシイラのようだった。

 

「しん、今や!、投げて!」

「えー↓ ようなげん↓」

(ガク↓&コケ↓)

「大丈夫ちや!、頑張って投げてちやっ!」

「だって、ようとばさんもん↓」

(ガク↓&ガク↓)

「かまんちや!、投げてみいや!」

数秒後 ようやくキャスト。

 

「ほら↓ あんまりとばんもん・・・・↓」

その時である。

着水した音に反応したヤツが

しんのトップウォータールアー目掛けてまっしぐらに

向かってきた。

しんがワンアクション!

「くったあっ!」

しんが叫んだ。

「でかいっ!」

2人が叫んだ。

やる気十分・元気マンマンのヤツは

猛スピードで走りだした。

ドラグの鳴る音とラインが水を切る音が

2人の

緊張感を盛り上げる。

「大丈夫かえ、しん?」

「だいじょうぶやない!」

「シイラもイノチガケでひきゆうちや!」

猛烈なスピードと強烈な引きにしんが言う。

「ロッドもリールもラインもイノチガケやね」

タックルの限界にあわしたドラグテンションを

感じてしんが言う。

「がんばりよ。」