等身大の6歳の子供のしんたろう。
小さい自転車のカゴにロッド3本をいれて、はちきれんばかりの期待と不安を胸いっぱいに詰め、
自分のフィールドにまっしぐらにペダルを踏んで行く彼の顔を見て思う。
ミミズを掘りながら ブルーギルを釣り上げた彼の笑顔を見て思う。
「自分も小さいころは 同じ気持ちをもっていたよなあ・・・」
彼が僕から吸収する事がある以上に、僕は彼から多くの事を教えてもらっている。
彼が夢中になっている以上に、僕も 彼を見ながら、忘れかけていた幼い時の記憶や、ときめきを よみがえらしながら楽しんでいる。
これからも しんたろうとは ずっと、友達同士、男同士の関係でありたい。
おわり。