《自信。》
多くの場合
経験の積み重ねによって
得られるものでは ないでしょうか。
その「キッカケ」は突然やってくる。
先日 しんから 電話がかかてきた。
「おとうさん!ついに50アップつったでぇ!!」
「えー ほんまかえ?」
「ほんまちや、ちゃんと はかったき!」
「どこでぇ?」
「いつもの川よ!」
「写真撮ったかえ?」
「そんなん、もってないもん」
「重さは?」
「1キロハカリやき はかれんかった」
仕事が終って一緒に検証に現場に行った(笑)。
すると ズーミミのおばちゃん
(川の横でいつも農作業をしていてミミズをくれるらしい)
が話し掛けてきた。
「今度はお父さんも一緒かよ?
今日は すごかったぞね!
ここへは 若い男の子らが何人も釣りに来るけんど
あんな りっぱなバスを見たがは初めてぞね。
ちゃんと測って50cmあったぞね。
まあ〜 鯛みたいに立派やった!」
「すごいね、しんちゃん」
ほんまやったがやね?」
「だから さいしょから いいゆうやんか!」
「けんど どうやって釣ったがで?」
「きしぞいに およいできゆう バスをみつけて
ゲーリーのテキサスを まえのウィードにひっかけて
シェイクして ロッドをスーっと もちあげたらくった」
まるで プロ並みのコメント(笑)
「ほんまかえ?」
「ほんまちや!」
「じゃあ どうやって上げたが?」
(道の上からなので足場が高い)
「さいしょに よわらしちょって
まずぅ したのだんにあげてぇ
また よわらしちょってぇ あげた」
「すっ、すごいねぇ・驚」
「ひとりで?」
「ぬきあげるのはぁ おとなのひと
ふたりに たすけてもらった」
「すっ、すごいねぇ・笑」
「手は震えたかえ?」
「あったりまえやきぃ ぜぇ〜たい ふるえるきぃ!」
「よかったねえ」
「まさか こんな ちかくで 50アップつれると
おもわんかったちや」
しんは夏休みになって
ほとんど毎朝昼と ここに通っていた。
実はこの前 僕と行った時に
40アップと45アップを2日間連続
数分のファイトの後
手前でラインブレイクしている。
かなり悔しかったのだろう、
(↓この後ラインブレイク)
「きられるき スピニングにも 2ごうまく!」
と取る気まんまんで通い詰めた成果である。
(釣り上げたのはベイトタックル)
僕から離れ
全て自分の判断・力で
釣り上げた この一匹に
彼は大きな自信を勝ち得た事だろう。
帰りがけの車の中では
「つぎは 60アップかなぁ〜!」と
どこまでも はしゃぐ しんであった。
「諦めずに信じて努力すれば成る」
しんたろう 6歳11ヶ月にして悟る。
でも 巨峰園のプールの波は
まだ怖い(笑)。
おわり。