単純な 我が親子は

そのペンチを持って

さっそく近くの港に

出かける事にした。

実は

今朝 修理に行ってた時に港最奥の

インレット?に魚影を確認していたのだ(笑)。

現場に着くと 案の定

何十匹と群れている。

でも 僕もその大きなヒレの正体は知らない。

「しん、あそこにおるろお?

投げてみいや!」

「うん↑うん↑うん↑」

でキャスト。

一投目は岸にミスキャスト。

「そこは 釣れんやろう?」

「わかっちゅうきぃ!」

一緒にきていた優も

「釣れん! 釣れん!」

と 笑っている。

気合を入れなおした

しんの三投目は

ドンピシャに決まった。

数回のトウィッチ後

「きたァ~!」

いきなりの突っ走りに

ドラグは出まくり、

ロッドは曲がりすぎになっている(笑)

しんは 成す術もなく

ロッドを支えているのが精一杯。

「89のバスシーより引くちやァ!」

 

魚体が見えた。

「でっかいボラや!

70cmはあるねぇ!」

「でぇ~かい!」

僕は大急ぎで車に

ビデオカメラを取りに行った。

しかし 10分経過しても

そのビグフィンは一向に上がってこない?

「しん まだ ついちゅうかえ?」

「グン グン なりゆうで!」

「そうかえ じゃあ もうちょっと 

がんばってやってみいや!」

すこし ドラグを増し締めしてみる。

ロッドの曲がりはさらにきつくなるが

それから数分経っても

上がってこない??

いくら でかいと言っても・・・。

ついに

我慢できなくなったぼくは

「ちょっと貸してみいや」

と しんのロッドを手にしてみた。

確かに

グリグリなっているが

何か変な感じ。

「あれ? ロープに絡まれちゅうね?」

「それでかあ、とれるろうかねぇ?」

しばらく あがいてみたが

ラインブレイク(涙)。

「あァ~あ↓」

親子で残念(笑)だったが

こんな近所で

こんなビグワンとの

ファイトできる事を発見できて

楽しかった20分だった。

でも 

切れたルアーは

惜しいちや・・・(笑)。

おわり。

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