五台山マリーナ営業時間内に

帰港できない場合は

桟橋に係留して

帰宅するのが通例となっている。

そのアグレッサーを

そのまま上げるのは

何となく もったいない気がして(笑)

 翌日

「しん、午前中だけ行ってみるかえ?」

に 当然

「うん↑うん↑うん↑」

三時間のみ海に出てみることにした。

 

昨日のポイントの近くで

軽く(笑) 僕がイカ3バイ。

ちょっと不機嫌になりかけたしんに

「桂浜の前のハエに行って

ガシラくんやるかえ?」

と機嫌をとり(笑)

いきなり三匹のガシラくんを

水揚げしたしんは

「ガシラくんはしんちゃんの方が がうまいねぇ〜」

と超ご機嫌になった。

 

少し落ち着いたしんは

「バスシーやりたい!」

言い出した。

「昼間は釣れんやないかえ?」

「いいが、やってみるが!」

「30分しかないで!」

「うん↑うん↑うん↑」

で 速攻 湾内に舞い戻った。

(速いボートも たまには いいもんですよ・笑)

一通り(といっても全くの素人)ポイントを

攻めたがノーバイ。

最初は底をなでるルアーの感触に

過敏になって反応していたが

それにもすぐに慣れて

・・・といったところ。

「残念、まあ、昨日釣ったきえいやんか?」

「えーしんちゃんバスシー釣ってない↓」

「しんちゃんが釣り上げたき 一緒やんかァ?」

「ちがう、お父さんのロッドに きたやんかァ↓」

「難しい事いうねぇ」

「しんちゃんも釣りたいが!」

「まあ また今度こようや?」

「うん↓うん↓うん↓」

と帰港モードになっていた最後のポイントで

突然 その追風は吹いてきた。

 

「ヒットぉ! ヒットぉ!」

しんの竿がものすごく曲がっている。

「しんちゃん それは根掛りで!」

「ちがう、魚ちや!」

「それは根掛りやお!」

(それほど曲がっていた)

「ちがうちや、ビッッグワンちや!」

流れるボートを停めても

しんのロッドは曲がったままだ!

「でかい!でかいね、しん!」

現実を認めた僕は

大慌てでボートを修正し

しんがファイトし易いように

操船を開始した。

近くで釣り糸を垂れているおいちゃんも釣り竿を置いて

通りがかりのおばちゃんも自転車を停めて

7歳のしんの持っている

折れそうに曲がったロッドを

不思議そうに見ている。

「ヤバイ!」

めったに使わないベイトリールのドラグが

うまく機能していない。

「大丈夫か、しん? ゆっくりやってかまんきね!」

ラインはフロロの10LB

リーダーはただのダブルライン。

決して無理はできない。

しかも ドラグが・・・。

(日頃の手入れはしとくもんだ・・・後悔。)

それでも 追風は止まなかった。

私も興奮してはっきりと覚えていないが

5分ぐらい経過しただろうか

ようやく魚体が見えてきた。

「ビーグワン、ビーグワンや!」

「でっかい バスシーや!」

叫びながら慌ててランディングしたバスシーは

立派なマルスズキだった。

(握手)

「マリーナの人に見せちゃおか?」

「うん↑うん↑うん↑」

ライブウェルに入れて帰港する事にした。

 

後でタックルチェックして気が付いたのだが

リーダーのダブルラインの一本が切れていた。

「危なかったねぇ、しん。切れちゅうで!」

「ダブルラインにしちょってよかったねぇ」

ビデオしんたろう日記2を見ていただいた方は

分かって頂けると思いますが(笑)

しんは《ダブルライン》を好んで使う。

これはこれまで数多くのビグワンに

ラインブレイクされた悔しい経験からのようだ。

(作るのは僕ですが・笑)

 

五台山マリーナのみなさんにも

誉めてもらえて 

しんは 超々ご機嫌で

いつもより一生懸命 

一緒にボートを洗ってくれた(笑)。

 

それにしても しんの強運には

毎度の事ながら驚かされる。

僕にもその運が

あればもう少し・・・だったのに(笑)

ちなみに 僕のバスシーの記録は

60cm (笑)。

★しんたろう ファーストシーバス 89cm 2.5kg★

◆ロッド:メガバス60-1
◆リール:スコーピオン1001
◆ライン:BAWOフロロ 10lb
◆リーダー:ただのダブルライン30cm
◆ルアー:ラパラCD7 ボラカラー
(実はルアーはこれしか持っていない・レッドヘッドは切れた・笑)

「センキュ- バスシー」

おわり。

戻る